2018年10月28日、勉強会「知恵袋」開催しました。
今回のテーマは、
「地域で生きる私たちのMISSON続き〜チームワークの実践〜」
訪問看護で実施する「療養上の世話」の実践事例を伺いました。
ゲストスピーカーは、株式会社ケイ・テイ・アイ 代表取締役 伊藤 きよみさん
東本町訪問看護ステーション/東本町介護支援事業所
約25年前(介護保険制度のない時代)から訪問看護事業に関わり、現在のステーションは立ち上げて11年。
東久留米市(東京都多摩地区東部)は人口113万人。
看護師11名 PT/OT 3名(常勤換算6.7前後) 利用者130名
伊藤さんはKOMIケア理論を根底に訪問看護を実践しています。KOMIケア理論はナイチンゲール看護思想を基盤とし、看護と介護を統合した思想体系を持つとのこと。他職種が連携してケアを行なう上で、ケアの視点を共有する基盤として大きな意味を持ちます。
KOMIチャートと呼ばれる16項目をレーダー化した表を用い、利用者の生活面や認識面を見える化し共通認識へと繋げています。誰が担っているのかも含め色分けされたチャートは職種を問わず、利用者の現状をとらえ多職種との方向性のすり合わせに有用なように思えました。
またフットケアに力を入れているステーションであり、スタッフのうちフットケア指導師が2名、アロマテラピーアドバイザーが6名いるとのこと。それを踏まえ、抹消循環障害のある利用者へのケア事例などを紹介してくれました。
グループワークでは夫々の多職種連携についてディスカッションしました。
・保険制度の中でどう本人に情報提供し、理解してもらうか。
・どういう生活がしたくて、それに対してどういう援助(サービス)ができるのか。
・「快適」や「心地よさ」がキーワードになるのではないか。
・本音と建て前をくみ取りつつ、多職種はお互いを補い合い、臆せず意見を交わすことが求められると思う。
・情報共有も大切だがICTの多様性や個人情報保護の壁がある。
・多職種がお互いの専門性や強味を理解しつつ情報交換をしていく必要がある。
・看看連携も部署や立ち位置の違いが障壁となっている。
・多科診療も難しい。
今回のように共通言語やスケール、チャートを共有して可視化することも大切ではないかという意見が出ていました。
2018/10/28
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北浦利恵子 (火曜日, 25 9月 2018 21:16)
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